プレス情報
2018年04月25日 中建日報
団体21者、個人17人で発足
十河代表「専門業種同士の連携強化へ」
近未来コンクリート研究会
元広島工業大学教授・十河茂幸氏らが設立準備を進めてきた近未来コンクリート研究会の設立総会が20日、広島市中区で開かれた。分業化した業種間の連携を強化し、コンクリート構造物の長寿命化を図るための会で、団体会員21者、個人会員17人で発足。代表理事として十河氏を正式に選出した。
設立総会には約50人が参加した。発起人挨拶で十河代表は、「長寿命化を実現するには、設計と施工、施工と技能者、発注者と受注者など専門業種同士の連携強化が必要であると以前から考えていた。部分最適でなく全体最適のため、各専門業種が集まって議論する場をつくる」と設立の趣旨を説明。
具体的な進め方としては、「初期ひび割れの抑制技術研究協議会」、「RC構造物の延命化技術研究協議会」、「構造物の生産性向上技術研究協議会」の3つのテーマ別に協議会を立ち上げ、会員はこれに任意で所属・参加(複数可)。
各協議会でそれぞれ年間3~4回の会議を開き、課題の抽出、解決のために何をすべきかなどを議論したのち、2年後をメドに中間取りまとめ、成果報告会を開く予定という。
十河氏は「ボランティア要素が強い会だが、多くの方が集まってくれた。今後はゼネコン各社にも協力を求め、将来的には広島だけでなく、全国規模の動きに発展させていければ」と抱負を述べた。
また、議事では規約や初代役員などを決めたほか、30年度事業計画案、収支予算案などを承認。会費は会議の開催や連絡調整、HP保守等に必要な最低限度の額を徴収し、事務所は趣旨に賛同したコンクリートメンテナンス協会内(広島市中区東千田町2―3―26、電話082―567―5610)に設置するとした。
テーマ別協議会の初回会合は現在調整中。この日は他に研究会顧問に就任した広島工業大学坂本英輔准教授による特別講演「最近のコンクリート技術」も開かれた。
役員は次の通り(敬称略)。
【代表理事】十河茂幸(近未来コンクリート研究会)
【理事】奥山正彦(日本建設業連合会中国支部)、延藤照章(広島県土木施工管理技士会)、甲斐英樹(広島県土木協会)、澤嗣郎(エイト日本技術開発)、中河原達真(社会基盤と建設産業フォーラム)、古井博(広島地区生コンクリート協同組合共同試験場)
【顧問】竹田宣典(広島工業大学)、坂本英輔(同)、江良和徳(兼理事、コンクリートメンテナンス協会)
【事務局】徳納剛(事務局長兼理事、コンクリートメンテナンス協会)、峯松昇司(広島県コンクリート診断士会)、佐々木大輔(広島ガステクノ・サービス)、植村大樹(福徳技研)