プレス情報
2020年10月19日建設産業新聞
「フライアッシュ」活用など学ぶ
広島県コンクリート診断士会 第44回定例会開く
広島県コンクリート診断士会(十河茂幸会長)は14日、第44回定例会を(勉強会)を広島市中区で開き、正会員・賛助会員など約30人が参加。コンクリートの温度ひび割れ、乾燥収縮ひび割れ等の低減効果があるとされる「フライアッシュ」の活用方法などについて学んだ。
定例会は、会員の技術向上や親睦等を目的に隔月で開催しているもの。十河会長(近未来コンクリート研究会)は冒頭のあいさつで、「本日は特別講演のほか、賛助会員の技術紹介も予定されている。質疑にも積極的に参加していただき、実のある機会にしてほしい」と述べた。
特別講演の演題は「フライアッシュの有効活用」について。火力発電所で発生する石炭灰の一種である「フライアッシュ」は、コンクリートに混和することで発熱量や収縮を抑え、ひび割れを抑制する効果があるとされるほか、流動性や耐久性を高める効果も期待されており、この日は中国電力石炭灰有効活用グループの児玉美佳副長が講師を担当し、同社のフライアッシュ商品「エコパウダー」の特長や活用効果、供給体制などについて解説。
また、後半の賛助会員による技術紹介では、山陽資材が「アクリルゴム系表面被覆材によるコンクリート構造物の劣化防止工法『アロンブルコート』」、ランデスが「高炉スラグ細骨材を用いた超耐久性コンクリート『ハレーサルト』」の概要を説明した。