2021年7月5日セメント新聞 JISにない「品質」いかに確保するか 十河茂幸氏が基調講演 | プレス情報 | 近未来コンクリート研究会は、インフラを適切に維持管理することを推進する支援をするとともに、これから建設されるコンクリート構造物を長寿命化するための研究を行います。

プレス情報

2021年7月5日 セメント新聞

第28回生コンセミナー
JISにない「品質」いかに確保するか
十河茂幸氏が基調講演

2021年7月5日セメント新聞 JISにない「品質」いかに確保するか 十河茂幸氏が基調講演 | 近未来コンクリート研究会
 今回で第28回を数える生コンセミナーは初日の7日、13時から「良いコンクリート構造物の施工のためにより良い生コンの製造を考える」をテーマに開催される。生コンセミナー部会長は犬飼利嗣岐阜工業高等専門学校教授。
 現状、建築分野では、建築基準法で指定建築材料とされているコンクリートには、JIS A5308に適合するものを使用することが原則となっている。土木分野においても、発注者が仕様を定める場合を除いて、ほとんどの生コンがJISコンクリートとなっている。
 JIS A5308では「強度」「スランプまたはスランプフロー」「空気量」「塩化物含有量」などが「品質」とされ、使用する材料から製造方法まで規定されている。今回のセミナーではコンクリート構造物の品質を確保するうえでのコンクリートの品質確保に焦点をあて、施工性、初期ひび割れ抵抗性、耐久性、環境性能などJIS A5308の製品規格を満たすだけでは確保できない品質について共通認識を持ち、より良い生コンクリートの製造につなげることを目指す。
 2時間のライブ配信(会期中の見逃し配信あり)で開催され、基調講演と話題提供の2部構成。時間が従来より短縮されたことや、オンライン開催ということもあり、恒例となっていた会場の参加者を交えた討論は行わず、基調講演と話題提供者がリモートで討論し、犬飼部会長が総括を行う予定だ。
 貴重講演は十河茂幸近未来コンクリート研究会代表が「良いコンクリートの製造を考える!」と題して行う。話題提供は、上東泰氏(中日本高速道路技術・建設本部専門主幹(橋梁担当))が事業者の立場から、岩清水隆氏(竹中工務店大阪本店技術部専門役建築技術グループ)が施工者(建築分野)の立場から、桜井邦昭氏(大林組技術本部技術研究所生産技術研究部主任研究員)が施工者(土木分野)の立場から、吉兼亨氏(元全国生コンクリート工業組合連合会技術委員長)が生産者の立場から、それぞれ行う。
 なお、基調講演から話題提供までは、事前に録画した動画を配信する。内容等に関する意見や質問は、生コンセミナー開始直後からチャットで受け付ける。