2022年6月17日 2022年度 第1回 C協議会 | 初期ひび割れ協議会(C協議会) | 協議会 | 近未来コンクリート研究会は、インフラを適切に維持管理することを推進する支援をするとともに、これから建設されるコンクリート構造物を長寿命化するための研究を行います。

2022年度 第1回 初期ひび割れの抑制技術研究協議会(C協議会)
2022年6月17日

今年度は、初期ひび割れ抑制技術協議会(C協議会)のあと、特別講演として「リグニンクリートの紹介」があり、その後、脱炭素技術協議会(S協議会)、延命化技術協議会(M協議会)の順で行われ、それぞれ参加者が入れ替わりながら、WEB参加が約8名、対面で12~13名の参加があり、それぞれ約20名の参加で協議がなされた。協議内容は以下の通りである。

2022年度 第1回C協議会(初期ひび割れ抑制技術研究協議会)

C協議会(初期ひび割れ抑制技術研究協議会)の議論

2022年6月17日 2022年度 第1回 C協議会 | 初期ひび割れ協議会(C協議会) | 協議会 | 近未来コンクリート研究会主査の広島工業大学工学部竹田宣典教授から、総会で報告された内容が紹介され、初期ひび割れのうち、セメントの水和熱に起因する温度ひび割れと施工時のブリーディングが多いことによる沈みひび割れを対象とした対策の在り方の議論がなされた。抑制効果のある低収縮性のセメントを使用した事例や、フライアッシュを用いた事例、施工面で効果的な対策が示されたが、初期ひび割れを抑制するためには、発注者、設計者、製造者、施工者などの様々な立場の方の連携が必要である。まずは、発注者の仕様に入れなければ実現しないとの意見があり、そのためには確固たるデータで示す必要がある。例えば、フライアッシュを用いた事例も紹介されたが、より効果を上げるためには管理材齢を長期に変更することが望ましい。また、コスト面から費用対効果の検討が必要であるとの意見もあり、普及されるためには、コストの比較データも必要である。そこで、管理材齢を延ばせる根拠を示す資料を作成することとなった。
今後の進め方として、発注者・設計者・製造者・施工者が理解できる資料を作成するとともに、対策した事例を集めることとし、効果的な提案に向けて活動することになった。