2024年8月23日 中建日報 近未来コンクリート研究会  CⅡ協議会を設置へ  AIによるスランプ予測技術も紹介 | プレス情報 | 近未来コンクリート研究会は、インフラを適切に維持管理することを推進する支援をするとともに、これから建設されるコンクリート構造物を長寿命化するための研究を行います。

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2024年8月23日 中建日報 近未来コンクリート研究会  CⅡ協議会を設置へ  AIによるスランプ予測技術も紹介

2024年8月23日 中建日報 近未来コンクリート研究会  CⅡ協議会を設置へ  AIによるスランプ予測技術も紹介 | 近未来コンクリート研究会
近未来コンクリート研究会
 CⅡ協議会を設置へ
 AIによるスランプ予測技術も紹介

 近未来コンクリート研究会(十河茂幸代表)の3つの協議会と特別講演が20日に広島市中区で開かれ、県外からのオンライン参加を含め各30人程度が出席。「初期ひび割れ抑制技術研究(C)協議会」の終了に伴い、「CⅡ協議会」を設置することを申し合わせたほか、特別講演「コンクリート製造時のDX技術」も披露された。
 この日の特別講演は、太平洋セメント中央研究所研究開発推進部の工藤正智氏が講師を務め、AIを用いたスランプ予測システム「PreSLump AI??」の概要を解説。生コン工場のミキサーが回転する際に攪拌羽根に絡むコンクリートの状態をAIが判別してスランプを予測する技術で、講演中もクイズ形式で出題されるなど、AI技術の高い判別能力が示された。
 C協議会の終了に伴う新テーマの模索では、AIの活用も視野に入れていたが、活動期間として見込む2年間でのとりまとめは困難との判断から、コンクリートの施工性の改善策を様々な視点から検討することで一致した。主査は引き続き広島工業大学の竹田宣典教授とし、次回協議会で課題の抽出を行うとした。
 また、広島工業大学の坂本英輔教授を中心に進めている「脱炭素コンクリート技術研究(S)協議会」では、生コンへのフライアッシュ使用について、福井県における使用実績や広工大と県内の生コン協同組合との共同実験結果などを共有。
 コンクリートメンテナンス協会の江良和徳技術委員長らによる「RC構造物の延命化技術研究(M)協議会」では、
劣化要因としてDEF(遅延膨張破壊)とASR(アルカリシリカ反応)による原因推定を行った事例の紹介のほか、現在試験的に実施している再劣化対策、小規模橋梁の簡易点検要領(案)などについての情報提供が行われた。
 次回協議会は12月16日、次々回は2025年2月13日に開催される予定だ。